学校に行けなくなる理由として「学校が嫌い」「友達がいない」などのこともあれば、不安で学校の門をくぐるのが怖いと感じるお子様もいます。
いずれの理由であれ、学校に行けないお子様の気持ちはとても大切です。
この記事では、お子様の感情を考えサポートするために効果的なアートを通したアプローチ方法をお伝えします。
「不登校」キッカケ別のケア方法
一概に「不登校」と言ってもその原因はいくつかの種類が存在します。
例えば、学校の授業だけが苦手で、放課後のクラブ活動は楽しんでいるお子様もいれば、逆に授業は大丈夫でも、休み時間や学校全体が苦手で、家で安心して過ごしたいというお子様もいます。
年齢が低いうちは、お子様自身なぜ自分の気持ちがもやもやとしているのか、言葉にできない場合もあり、なぜ学校に行きたくないのか話せないケースも多くみられます。
学校に行きたくなくなった原因を解決し、お子様が自信を取り戻すことでまた学校に登校できるようになったり、前向きに過ごすことができるようになります。
お子様が学校に行きたくなくなったキッカケ、そしてそれに対する対応方法について簡単にお話ししていきます。
キッカケ1：心理的な理由によるもの
心理的な要因による不登校の場合、根本的解決の他にアートセラピーが非常に効果的です。
自由に絵を描き言葉にできない感情や思いを表現することで、自己肯定感を高めることができます。
学習による理由
学校の授業が難しく感じてしまうから不登校になるお子様だけではなく、反対に簡単すぎて授業が退屈になり学校に行きたくないと感じるお子様もいます。
特定の教科に顕著な学習の遅れが見られる場合は、発達障害の可能性もあるため、担任の先生やカウンセラー、専門機関のサポートと理解を得ましょう。
環境による理由
転校やクラス替え、新しい担任の先生との適応が難しく、それがストレスとなって学校に行けない場合があります。
また行事などの大きなイベントも繊細な感情を持つお子様には大きな負担になることもあるので様子をみてください。
キッカケ2：人間関係によるもの
原因が人間関係によるものの場合、その子どもが再び自分に自信を持ち、社会とのつながりを感じられるように安全な場所の提供や信頼できる人との繋がりが重要です。
以下は人間関係によるものの中で最も多い２つの理由についてお伝えします。
いじめや友人関係による不登校
いじめや排除、友人関係のトラブルなど、対人関係の問題から学校に行くことを避ける場合、無理に学校に行かせないことが重要です。
学校外の世界があることを伝え、学校ではない居場所を見つけたり、まずは好きなことから始めて心と自己肯定感を回復させてあげましょう。
家庭の事情による不登校
家庭内での問題やストレスは、子どもの心に大きな影響を与え、それが学校生活にも波及してしまうことがあります。
具体的なケースとしては親の離婚、家族の病気や親子関係のトラブルなどです。
この場合にはまずは学校と連携をし、子どもが安心できる環境を整えましょう。また、子どもの感情のケアも必要になります。言葉やアートを通して今の感情を吐き出す練習をしてみてください。
このようにお子様が学校に行きたくなくなった理由は様々です。
次は、お子様の心の回復のために必要な相談先についてお伝えします。
対応が難しい場合はプロに頼る！不登校の居場所と相談先
不登校のお子様たちは一見、日中を自由に楽しんでいるように見えることもありますが、実は心の中でモヤモヤとした気持ちや多くの不安や疑問を抱えています。
そして漠然と、自分の成長や社会との繋がりを実感できないと感じてしまい、自己肯定が得られないこともあります。
そんな状況を変えることがご家族だけでは難しい場合、専門機関に協力を求めましょう。
より早い解決とお子様の心のケアになります。
ここではそんな相談先とお子様の居場所を紹介します。
学校関連（保健室・学校カウンセラーなど）
担任の先生や学校内のカウンセラーに、学校での子どもの様子や人間関係などの情報共有してもらい、サポートを受けます。
場合によっては学校の保健室の先生から健康状態や心の様子について相談してください。
学校に行くこと自体が嫌でない場合は、別室登校や保健室登校から始めるのも選択肢のひとつです。
習い事やフリースクール
学校に行くことに抵抗がある場合は、違うコミュニティーに参加してみてください。
例えば音楽やアート、スポーツなどお子様が好きなことや得意なことの習い事をしたり、性格にあったフリースクールを見つけることもおすすめです。
新たなコミュニティーに所属することで、新しい人間関係を構築することができます。
またフリースクールの場合はお家の方は、同じ悩みを持つ親同士のコミュニティーに参加し、情報交換ができるメリットがあります。
自宅から受けられる「オンライン」の空間
様々な支援団体などが提供している、オンラインサービスを使う方法もおすすめです。
学校の友達や周りの人を気にする必要がなく、自宅から受けることができるので心理的なハードルが低いです。
特に不安が大きい状態の場合は、新しい環境にいきなり飛び込むのではなくお家の方と一緒にオンラインの学習や習い事を受けてみてください。
HOKETでもオンラインで行う1対1の絵画工作「HOKETラボパーソナル」のサービスを提供しています。
アートセラピーの要素も含まれますのでアートを通してお子様の心をほぐしながら、感情をゆっくりと引き出します。お家の方ともお話しをしながら行うのでお子様も安心してお受けいただけます。
「アート」で心のケア
テーマを決めて絵を描いたり、粘土で作品を作ったりとアートを通して言葉にしにくい感情を形にしていきます。
このように気持ちを言葉にできないお子様や、感情の整理をしたい方ストレスを和らげたい方におすすめです。
特に不登校のお子様に対して多く取り入れられるケースがあります。
自宅で「アート」を行う方法
単に絵を描いたり、工作をするといったことではなく、お子様にテーマを与えて作品を作りを促しましょう。
アートセラピーの際は、学校や幼稚園の話を避け、お家の方も一緒にアートを楽しんでください。普段とは違った形でお子様とコミュニケーションをとる機会になります。
ご自宅でアートセラピーを行う場合は、お子様の発達段階に合ったテーマ選定も重要になります。
下の記事ではお子様の絵画工作の発達段階を年齢ごとに分けて紹介しています。
ぜひ、参考にして下さい。
自宅でお子様にアートセラピーを行うメリットは、気軽に行える点だと思います。
ただし、近い存在だからこそお子様が話しにくい内容があるかもしれませんし、気分転換が難しい場面もあるかもしれません。
HOKETの「HOKETラボパーソナル」ではオンラインを使って行うので、お子様の安心できるお家からリラックスして受けていただくことができます。
自宅でのアートセラピーやカウンセリングとの併用もおすすめいたしますので、ぜひご検討ください。
「アート」を取り入れるメリット
好きな作品を作り上げる、技術を磨くなど、目標を自由に設定できるのがアートをおすすめする大きな理由のひとつです。
目標達成ができた自信や他者から認められる経験を得ることができ、自己肯定感の向上に繋がることはもちろん、アートを通してモヤモヤした気持ちを整理できる効果も期待できます。
ここでは不登校のお子様が「HOKETラボパーソナル」を受けるメリットをお伝えします。
メリット1：信頼関係の構築
アートを楽しむ過程で、お子様自身が抱えている感情を整理し、理解する手助けをします。時には、お子様自身が気づいていなかった感情が見えてくることもあります。
メリット2：感情の整理と理解とストレスの発散
絵を描いたり、何かを作ったりすることはストレスの発散の手段ともなり、自由に色を塗ったり、粘土をこねたりすることで、心の中のもやもやがスッキリと晴れる瞬間が生まれます。
メリット3：ポジティブな体験の提供
成功体験を通して、自信をつけることができます。自分で作ったアートを通して、「できた！」という感動や達成感を感じることができます。
アートはお子様が自分を表現し、そして新しい自分と出会う場です。
そんな場で、お子様が少しずつでも前に進む力を得ることができればとても素敵なことですね。
不登校のお子様との新しい関わり方
不登校のお子様を持つ親御様にとって、1日過ごし方に悩んだり不安になることもあるかもしれません。
しかしこの不登校の期間は、全ての時間を自由に選択ができる為、その過ごし方次第で大きな未来が開ける可能性があります。
不登校の時間を親子でポジティブに捉え、充実したお家での時間を過ごすことで、お子様が自分と見つめ合うことができ、親子の絆も深まります。
学校に通い続けていたら経験できなかったことも、不登校の時間を通して得ることができます。
今後、学校に登校するようになってからもお子様の心の支えとなる時間になることでしょう。
お子様の興味や才能を大切にし、成長を温かく見守っていきたいですね。
HOKETでは、アートを通じてお子様の心にアプローチをし、お子様の心の中にある思いや感情を整理するオンラインサービス「HOKETラボパーソナル」を行っています。
アートを通じて、お子様自身が自分自身に向き合い、新たな自己理解や表現の道を見つけることができます。
興味があれば、ぜひ一度ご利用いただき、お子様の心の成長をサポートさせていただければと思います。
このサイトは「好きを見つける」をテーマに活動するHOKETが運営しています。
